40■ミツクリエナガチョウチンアンコウ: 雄が雌に寄生する生殖戦略
  (050829)
  ・・・雄は雌にかみついて合体融合して最後は吸収される
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 ミツクリエナガチョウチンアンコウは、熱帯、亜熱帯に住む深海魚である。 
 ミツクリエナガチョウチンアンコウ科ミツクリエナガチョウチンアンコウ属である。
 日本に分布する魚の中では一番長い名前を持っている。
 (日本に分布しない魚も入れると2番目に長い。一番長い名前は、カワハギの仲間のウ
ケグチノホソミオナガノオキナハギである。
 雌は約40cmの体長だが、雄は約1cmしかない。
 雄は雌を見つけると、その体にかみついて合体する。
 やがて、雌雄の皮膚は癒合し、血管もつながって、雄は雌から養分を貰うようになる。
 雄は雌に寄生して生きるのだ。
 雄は精巣を発達させ、生殖の役割だけを果たして、最終的には雌に吸収されてしまう。
 一妻多夫で、一匹の雌に数匹の雄が合体することがある。
 英語ではTriplewart seadevilと呼ぶが、悪魔を連想させるややおぞましい外観をしてい
るだけでなく、何となく、エイリアンを連想するようなすごい生き様でもある。
                   (栗田昌裕。050829記)


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