 |
一つ前のページに戻る |
 |
次のページに進む |
 |
リストへ |
 |
HP表紙に戻る |
|
スカシバガは、スカシバガ科の蛾の総称である。
日本には39種のスカシバガ科の蛾がいるという。
この仲間は、「スカシバガ=透翅蛾」という名前の通り、透明な翅を持っている。
興味深いことは、その外観が、ハチにそっくりなことだ。
これはハチに擬態することで、生きる上で有利な状態になっていると推測される。
止まっているときだけではなく、飛んでいるときも、ハチそっくりの飛び方をする。
蛾というと夜行性のものを連想するかもしれないが、この蛾の仲間は、昼間に活動して、
花の蜜を吸う。
また、この仲間の幼虫は、木の内部(木質部)に穴を開けて住むので、害虫になってい
るものも少なくない。
クビアカスカシバは、ブドウの木を食害する。その外観は、オレンジと黒の模様があり、
スズメバチにそっくりだ。
シタキモモブトスカシバは、モモブトという名前から連想できるように、後ろの脚に長
い毛が生えていて、飛んでいる様子は、ミツバチやマルハナバチの仲間が花粉をつけて飛
んでいる様子によく似ている。
昆虫が擬態をする戦略は限りない多様性に富み、奥が深い。
生きる仕組みのおもしろさに脱帽!
(栗田昌裕。050908記)
---SRSは美しい地球の能力開発---
---心の中の自然を育てよう---
---地球の生命体をもっと理解しよう---
 |
一つ前のページに戻る |
 |
次のページに進む |
 |
リストへ |
 |
HP表紙に戻る |
|
|