49■クマムシ: 高温、超低温、乾燥に耐える耐久戦略(050910)
   ・・・クマムシは熱帯から北極、
      深海から温泉にまで分布するスーパー生命体
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◆ 世の中には本当に不思議な生物がいる。
どこにでもいながら誰も気づかない。しかも、驚くべきスーパー能力を持っている。
それがクマムシだ。
◆ クマムシ(熊虫)は、緩歩動物門の生き物。熊のように歩くという。世界中に約750
種知られているという。体長は0.05〜1.7mm。
コケなどの植物の細胞質を吸ったり、線虫の体液を吸う。液体から栄養を摂ったり、堆積
した有機物からも栄養が摂れる。
そのスーパー能力は以下のようにすごいものだ。
◆ 151度の高温から、ほぼ絶対零度近く(マイナス272度)まで耐えることができる。
◆ それだけではない。紫外線やX線にも負けない。
人間は500レントゲンで半数の人が死ぬが、tunの状態では57万レントゲンに耐えら
れる。
◆ 超乾燥にも耐える。樽のような形で、眠りに入り、何年も耐えることができる。
通常は85%が水分だが、乾燥時は、酒樽のような形(これをtunと呼ぶ)になって、
水分を3%に減らせる。水をかけると歩き出す。
◆ tunの状態だと何と真空にも耐えられる。
◆ 超高圧にも耐えられる。
◆ コケや落ち葉の下に生息し、1平方センチに300匹もいることがあるという。
海岸の砂の中にもいる。土中にもいる。
その上、熱帯や北極でも見つかる。
さらに、深海や温泉の中でも見つかるという。
要するに、地球上のどこにでもいるということだ。
◆ その由来は超古代だ。その化石は5億3千年前のカンブリア紀から見つかって
いる。
◆ 「こりゃいったい何なんだ!!??」と叫びたくなるのがクマムシと呼ぶスーパー
生命体なのである。クマムシと仲良しになりたいと思うのは私だけだろうか。
 そのへんの土中にもたくさんいるのだけれど・・・。
                   (栗田昌裕。050909記)

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