【2004年のアサギマダラの移動調査記録】
<概説>「旅をする蝶」アサギマダラは、春には、南西諸島から本州へと北上し、夏にはその子孫が、涼しい高地に滞在し、秋には、南西諸島を目指して南下をします。その移動距離は1000kmから2000kmにも及ぶことがあります。その移動(渡り)の経過は、翅にマーキング(標識)をして放蝶し、遠隔地で再捕獲をすることで知ることができます。筆者(栗田)は2003年からアサギマダラの標識調査を開始し、毎年一〜二万頭のアサギマダラに標識をしながら、アサギマダラの生態に接してきました。この頁は、2004年に筆者が関わった、奇跡の蝶、アサギマダラの標識による移動調査(マーキングと再捕獲と生態観察)の成果の要約です。
●2004年は年間9643頭に標識を行いました。
●特に、毎月、奄美大島に通い、年間を通して、奄美大島に(時にはごく少数ですが)、アサギマダラが生息することが確認できました。
●5月に、喜界島と奄美大島で標識した個体がそれぞれ一例づつ本州で再捕獲されました(下表参照)。
これらは奄美諸島からの北上が確認された初めての例になりました。奄美からの北上例はその後は2例のみ確認されています。
そのうち一例は筆者の標識例で、他の一例は前園氏の標識例。
●また、本州でマーキングしたアサギマダラを、南西諸島で、自己再捕獲をすることができました。
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【2009年の調査記録】は右クリック→2009年記録 【2008年の調査記録】は右クリック→2008年記録
【2007年の調査記録】は右クリック→2007年記録 【2006年の調査記録】は右クリック→2006年記録
【2005年の調査記録】は右クリック→2005年記録 【2003年の調査記録】は未掲載 →2003年記録
【姫島のアサギマダラを守る会の活動紹介】→姫島 |
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筆者による右の頁も御参照ください → 【アサギマダラ生態図鑑】(主) 【3Dアサギマダラの世界】(従) |
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<2004年調査の目次> この頁の目次を示します。
1)栗田の調査の概略 自己再捕獲の概略も含む。04年の放蝶総数は9643頭。
2)2004年秋のSRS関連のアサギマダラの移動再捕獲の時系列リスト
3)2004年の春の移動調査記録
4)2004年の夏秋の移動調査記録 |
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1)【栗田の調査の概略】 090131改訂 |
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■04年2月**日に、奄美大島で調査を行いました。SRS1-SRS7までの7頭の標識を行いました。詳細は→ブログ*** |
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■04年10月**日 愛知県三ヶ根山でSRSデコの1例再捕獲(SRS***)。 |
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