姫島の「アサギマダラを守る会」(大分県)の活動紹介
<概説> 「旅をする蝶」アサギマダラは、春には、南西諸島から本州へと北上します。
夏にはその子孫が、涼しい高地に滞在し、秋には、南西諸島を目指して南下をします。
アサギマダラの移動距離は1000kmから2000kmにも及ぶことがあります。
その移動(渡り)の経過は、翅にマーキング(標識)をして放蝶し、遠隔地で再捕獲をすることで知ることができます。
大分県の国東半島の北東の海上に位置する姫島(東国東郡姫島村)には、春と秋の移動の途中に、数多くのアサギマダラが訪れます。
そこで、中城信三郎氏を中心として、姫島の有志の方々が、アサギマダラの保護活動に取り組むこととなりました。
私は姫島在住ではありませんが、会の顧問という立場をいただいておりますので、会の活動の概略を紹介させていただきます。
(以下、会員に対しては、敬語を用いないこととします。また内容のほとんどは事務長の木野村孝一氏が作成した資料に基いています)。 |
<アサギマダラを守る会の沿革>
■会長の中城信三郎氏は若い時からアサギマダラが海を渡っていく事実を海上の船の上で観察していました。
■中城氏は、アサギマダラが島の海岸のスナビキソウ群落に特に集まることを知り、
スナビキソウ群落を「アサギマダラの休息地」として保護することを始めました。これに、複数の方々が協力されました。
■2004年の秋の台風によって、海岸のスナビキソウ群落の場所は大きく破壊されてしまいました。
そこで、2004年12月23日、スナビキソウ生育地の埋め戻し作業を行いました(参加者は7名)。
これは重機とダンプカー3台分という大量の土砂を用いた大がかりな工事でした。
■2005年9月9日には「アサギマダラ及びスナビキソウ状況報告会」が開催されました。
ここで「アサギマダラを守る会」を結成することが決まり、当面の事業等について相談がなされました。
■2005年11月1日、姫島の「アサギマダラの休息地」は「大分おすすめの和み空間」に選定され、
その保全グループである「アサギマダラを守る会」に大分県知事から選定書が発行されました。
■2005年11月11日、「アサギマダラを守る会の発足会」が開催されました(第1回会議)。
参加者9名の中から中城信三郎氏が会長として選出されました(木野村孝一氏が事務長)。
このとき、スナビキソウ及びフジバカマの移植について相談がなされました。
■2005年11月26日、スナビキソウの移植作業が行われました(参加者は13名)。
■2006年3月11日、フジバカマの移植作業が行われました(参加者は16名)。
■2006年4月29日、スナビキソウ植栽地の砂入れ及び草取りが行われました(参加者は7名)。
■同日、姫島のアサギマダラ移動分布図看板が設置されました(制作者は木野村孝一氏)。
■2006年5月、新たに9名が入会し、栗田昌裕は顧問に任命されました。
■2006年5月23日、大分合同新聞にアサギマダラが紹介されました(インターネット上には動画があります)。
■2006年5月28日、第7回姫島かれい祭りで、アサギマダラ鑑賞会を実施しました。
アサギマダラ休息地の「みつけ海岸」まで無料バスが往復運行しました。
鑑賞会には約500人が訪れました。会長の中城信三郎氏、中城堅太郎氏、木野村孝一氏が案内をしました。
■2006年6月1日、姫島小学校6年生のアサギマダラマーキング会が開催されました。
会の運営は、中城信三郎氏、木野村孝一氏、高橋小学校長、担任の佐藤教諭ほか、5名によってなされました。
児童25名がマーキングをし、標識の指導には栗田昌裕が当たりました。
このとき、栗田により独自に工夫したマーキング用具が準備され、終了後は、姫島小学校に寄贈されました。
■2006年6月10日、フジバカマ植栽地草取りが行われました(参加者は8名)。
■2006年6月2日、5日、休息地にベンチを設置しました。これは松井造園の寄贈になるものです。
■2006年6月21日、小学6年生によりキジョラン、フジバカマの植生学習がなされました。
中城信三郎氏と木野村孝一氏が案内と説明をし、担任の佐藤先生が指導しました。
生徒は、明神山のキジョランとフジバカマに関して学習し、キジョランを旧小学校の校庭に植栽し、観察をしました。
■2006年7月22日、スナビキソウの植栽地草取りが行われました(参加者は9名)。 |
<栗田の標識調査活動との関わり---2005年、2006年>
■栗田は2005年5月19−20日に初めて姫島を訪れ、アサギマダラの標識活動を行いました。
このときに中城氏とその他の方々と面識を得ました。
2005年6月2−4日にも姫島を訪れ、さらなる標識活動を行いました。
このとき標識した個体が、石川県の能登半島と埼玉県で再捕獲されました。
これが島外再捕獲の第一、第二例となりました。
■2005年10月20日に姫島を訪れ、中城氏と木野村氏の協力を得て標識を行い、秋の再捕獲が複数例出ました。
■2006年5月18−21日に姫島を訪れ、守る会の方々と標識を行いました。
このときは、NHKの取材陣が同行し、連日取材撮影が行われました。
■2006年5月25−26日に姫島を訪れ、引き続き標識を行いました。
■2006年6月1−3日に姫島を訪れ、姫島小学校6年生の標識を指導し、守る会の方々と標識活動を重ねました。
多くの取材も受けました。
以上の中から多数の島外再捕獲例が生まれました。
■2006年10月19−21日に姫島を訪れ、守る会の方々と標識活動を行い、取材を受けました。
複数の再捕獲例が生まれました。
■以後、折りに触れ、会の方々と情報交換などを行っています。 |
<マスメディアでの紹介の記録> 080523更新
■2006年5月29日、TOSニュースにて、姫島のアサギマダラが紹介されました(TOSとはテレビ大分のことです)。
■2006年6月1日、TOSニュースにて、姫島小学校6年生のアサギマダラマーキングが紹介されました。
■2006年6月2日、朝日新聞に、姫島小学校6年生のアサギマダラマーキングが紹介されました。
■2006年6月2日、朝日新聞全国版に、姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2006年6月2日、大分合同新聞に、姫島小学校6年生のアサギマダラマーキングが紹介されました。
■2006年6月2日、西日本新聞に、姫島小学校6年生のアサギマダラマーキングが紹介されました。
■2006年6月3日、時事通信に、姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2006年6月4日、人民日報に、姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2006年6月5日、読売新聞に、姫島小学校6年生のアサギマダラマーキングが紹介されました。
■2006年6月6日、朝日新聞英語版(ニューヨーク版)に、姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2006年6月9日、日本テレビ「スッキリ」にて、姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2006年6月13日、TOSニュースにて、姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2006年6月14日、NHK「おはよう日本、とりたてマイビデオ」にて、姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2006年6月14日、西日本新聞にて、姫島小学校6年生のアサギマダラが輪島で再捕獲されたことが紹介されました。
■2006年6月15日、TOSニュースにて、姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2006年6月30日、NHK金曜レポート「海を渡る謎の蝶・アサギマダラの魅力」で姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2006年7月1日、朝日新聞全国版に、姫島小学校6年生のアサギマダラが輪島で再捕獲されたことが紹介されました。
■2006年7月20日、週間新潮に、姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2006年8月22日、NHK「クローズアップ現在」にて、「2000キロを旅するチョウの謎」として姫島のアサギマダラが紹介されました。
■2007年5月17日、朝日新聞(地方版)にて、「アサギマダラの群舞始まる 大分・姫島」として、紹介されました。
→詳細は、「ちょっといい話の第3282話」を参照。
■2007年5月20日、TBSテレビJNNニュース巣にて、姫島のアサギマダラの様子が紹介されました。
→詳細は、「ちょっといい話の第3292話」を参照。
■2007年7月7日、大島新聞に、奄美大島での講演と姫島の活動がコラムにて紹介されました。内容略はブログ記事をクリック参照。
「No.1091 大島新聞のコラム記事「奄美春秋」で渡りをする蝶アサギマダラをテーマにしたシンポジウムが紹介され、大分県姫島の「アサギマダラを守る会」の活動にも言及ぶ(奄美大島。07年7月10日。筆者の取材記事)」。
■2007年7月10日、大島新聞に、奄美大島での講演の詳細と姫島での活動の詳細が2面に渡る記事にて紹介されました。一面は以下を参照。
「No.1093 大島新聞の第一面記事で渡りをする蝶アサギマダラをテーマにしたシンポジウムが紹介され、大分県姫島の「アサギマダラを守る会」の活動も詳細に紹介(奄美大島。07年7月7日。筆者の取材記事)」。
■(途中略)
■2008年5月17日に、テレビ大分のニュースで、「姫島村にアサギマダラ飛来」のニュースが紹介されました。→blog1518 参照。
■2008年5月21日に、NHK総合テレビの朝のニュースで「姫島村のアサギマダラの様子」が紹介されました。
■2008年5月26日に、大分合同新聞で姫島のアサギマダラの様子を紹介する記事が掲載されました。
■2008年5月28日に、読売新聞で取材記事「アサギマダラ北上の旅、大分・姫島で一休み」が掲載されました。→blog1546 参照。
■2008年5月28日に、毎日新聞で取材記事「「アサギマダラ:飛来ピーク ロマン追い、人も舞う−−姫島 /大分」が掲載されました。→blog1545 参照。
■2008年5月28日に、Yahoo Japan!のインターネットニュースにて、姫島のアサギマダラのニュース「<アサギマダラ>憩う島 大分・姫島で飛来最盛期 蜜求め乱れ飛ぶ」が配信されました。→blog1556 参照。
■2008年6月2日に、「TOSテレビ大分」のTOSニュースにて、姫島小学校の生徒のアサギマダラマーキングの様子が放映されました。
■2008年6月2日に、「OBS大分放送」(テレビ)のニュースにて、姫島小学校の生徒のアサギマダラマーキングの様子が放映されました。 |
<2007年の姫島のアサギマダラと栗田の調査> 070805更新
■2007年5月2日、海岸のスナビキソウに2頭のアサギマダラが初飛来。 →詳細は、「ちょっといい話の第3279話」を参照。
■2007年5月13日、アサギマダラの第一波が島に飛来した。200−300頭を目撃。→詳細は、「ちょっといい話の第3279話」を参照。
■5月20日まで、朝日新聞やTBSテレビで、スナビキソウに集まる様子が紹介された(詳細はメディア紹介欄の該当欄をクリック)。
■5月21日には、午前中200頭、午後、300−400頭ほど観察されました。
■5月22−23日、松崎氏らが、270頭余標識。ここまでで、中城氏の標識は500頭余、木野村氏の標識は200頭余となった。
■5月24日の朝、2000頭以上と思われるアサギマダラが目撃され、朝、島外に渡って出る場面が見られた。
以上が、2007年春のアサギマダラの移動の第一波とみなされました。
この日の午後、栗田らが300頭のアサギマダラにマーキング(中城氏ご夫妻、木野村氏の協力下で)。
■5月24〜27日に、結局、栗田は計805頭のアサギマダラにマーキングを行いました(中城氏、木野村氏の協力下で)。
■5月31日に姫島を再訪し、栗田は180頭の標識を行いました。
この日にはフジバカマの若い芽にもアサギマダラが訪れるのが観察されました。
■6月1日、姫島小学校の生徒23人が参加して、マーキング会が行われました(栗田の指導、守る会の協力下で)。
標識頭数は100数十頭でした。多くのメディアが取材に来ました。
■6月1日の午前中には、約1000頭のアサギマダラが観察されました。午後にはさらに新しいアサギマダラが飛来し、
この日に観察されたアサギマダラは約1500頭と推測されました。これはアサギマダラの移動の第二波と判断されました。
この日は、栗田は300頭の標識を行いました。
■第二波は6月1日で終わったと考えられました。
■5月31〜6月3日に、結局、栗田は180+300+301+127=928頭の標識をしました(中城氏、木野村氏の協力下で)。
■5月31日に、四国の佐多岬で、姫島個体の再捕獲がありました(KK109 5/16)。14日間、55kmの南東方向移動です。
■6月4日に、兵庫県藤岡市で、姫島個体の再捕獲がありました(S.C207 5/16)。20日間、354kmの東北方向移動です。
■6月7日、8日から、アサギマダラの移動の第3波が訪れました。
■6月18日は、アサギマダラは3頭のみとなりました(中城氏)。姫島経由の移動に一段落がついたと考えられました。
■6月24日、みつけ海岸に10頭目撃し、8頭標識。総標識数は1278頭になった(中城氏)。
■6月26日、みつけ海岸で最後の1頭を確認(木野村氏)。
■8月3日、台風5号が、九州から山口県を通過。姫島にも高波が立ったが、みつけ海岸のスナビキソウ群落は大きな被害はなかった。森の中のフジバカマの群落も大丈夫であった(中城氏の御連絡による)。 |
<2007年の移動・再捕獲の記録> |
| 【春の北上移動例の概略】 |
標識記録参照 |
詳細情報 |
| 第1例 姫島5/16→愛媛県佐田岬(KK109 5/16 木野村氏→・ 本庄氏) 55km 南西に移動 |
2007年の標識調査記録 |
ブログ887 |
| 第2例 姫島5/16→兵庫県藤岡市(S.C207 5/16 中城氏→・ 宮野氏) 354km 東北に移動 |
2007年の標識調査記録 |
ブログ878 |
| 【秋の南下移動の詳細】 右の頁(2007年の記録)をごらんください |
2007年の標識調査記録 |
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<2008年の姫島のアサギマダラと栗田の調査> 080530更新 |
| ■08年04月28日に、姫島でアサギマダラの蛹の脱皮が確認されました(中城氏)。→ブログ1498 [080428-080430の頃の状況] |
| ■08年05月05日、海岸のスナビキソウに4頭のアサギマダラが初飛来し、中城信三郎氏が標識されました(S.C1〜4 5/5)。→ブログ1524 |
| ■08年05月05日、姫島への初飛来のアサギマダラの姿は以下の記事を参照。→ブログ1525 |
| ■08年05月05-08日には、姫島に飛来するアサギマダラの数は数十頭まで徐々に増加しました。→ブログ1526 |
| ■08年05月18日の「かれい祭り」の日には、アサギマダラの数は約150頭で、800人余の人が観察に訪れました。→ブログ1527 |
| ■08年05月21日のNHK総合テレビの朝のニュースで姫島のみつけ海岸のアサギマダラが紹介されました。30頭と紹介されたが、実際は約300頭。 |
| ■08年05月23日に、SRS477-1010の標識を行いました。姫島でのSRS合計の合計は534頭。05月21日以後、アサギマダラが急速に増えて、この日は約3000頭はいたと思われる。フジバカマ園でも50頭はいました。→ブログ1536 |
■08年05月24日に、宮崎県阿南市で放蝶されたアサギマダラを姫島で同行者が再捕獲しました。
本例は姫島以南から姫島への北上移動が確認された第二例となりました。→下表 および →ブログ1539 |
| ■08年05月26日までに、SRS2300まで標識をしました。姫島での合計は1824頭。→ブログ1546(読売)。→ブログ1545(読売)。 |
| 5月26日、読売新聞、毎日新聞の取材を受けました。記事は5/28に掲載されました。 |
| ■08年05月30日に、SRS2301-SRS2600まで300頭の標識をしました。姫島でのSRS個体の総計は2124頭。 |
| ■08年05月31日に、SRS2601-SRS3063まで463頭の標識をしました。姫島でのSRS個体の総計は2587頭。 |
| ■08年06月01日に、SRS3064-SRS3326まで263頭の標識をしました。姫島でのSRS個体の総計は2850頭。 |
| ■08年05月31日に、「姫島で5月26日に筆者が放蝶したSRS1884」が「鳥取市福部町岩戸にて再捕獲」されました(8日間で314km移動)。本例は姫島から島外への北上移動の「08年の第1例」となりました。→下表 および →ブログ1551 |
| ■08年06月01日に、姫島小学校の生徒に、アサギマダラのマーキングを指導しました。この日、「TOSテレビ大分」、「OBS大分放送」、朝日新聞、大分合同新聞の取材を受けました。 |
| ■08年06月01日に、「姫島で5月23日に筆者が放蝶したSRS717」が「石川県志賀町大島海岸にて再捕獲」されました(9日間で587km移動)。本例は姫島から島外への北上移動の「08年の第2例」となりました。→下表 および →ブログ1555 |
<2008年の移動・再捕獲の記録> |
| 【春の北上移動例の概略】 |
標識記録参照 |
詳細情報 |
| 第1例 宮崎県5/16→大分県姫島 5/24 (ニチナンY 5/16 八木氏→MAMI 栗田麻未) 239km 北に移動 |
2008年の標識調査記録 |
ブログ1539 |
| 第2例 大分県姫島5/26→鳥取市岩戸5/31(SRS1884 栗田昌裕→5/31 杉本博美) 314km北東に移動 |
2008年の標識調査記録 |
ブログ1551 |
| 第2例 大分県姫島5/23→石川県志賀町6/1(SRS717 栗田昌裕→6/1 宇野弘子) 587km北東に移動 |
2008年の標識調査記録 |
ブログ1555 |
<姫島の自然・旅行体験> 070608更新
ブログ「アサギマダラと自然のよろこび」(栗田執筆)の記事から、姫島関連の記事をまとめた場所がSRS研究所のHP内にあります。
御参照ください。→「大分県姫島の自然・旅行体験」
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<アサギマダラ生態図鑑>
アサギマダラの生態に関しては、以下をごらんください。→「アサギマダラ生態図鑑」
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<アサギマダラと自然の喜び>
アサギマダラ関連のさまざまな記事と、自然に関する多様な記事は、ブログ自体をごらんください。→「アサギマダラと自然のよろこび」 |
| (以下、過去の標識、再捕獲の記録などの項目について、作成準備中です)。 |
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