315■イジュは琉球列島の固有種で、以前は魚毒として使われた
      /ツバキ科ヒメツバキ属/小さい旅74/パラレル法

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【解説】
イジュはツバキ科ヒメツバキ属の常緑高木(学名はSchima wallichii ssp. liukiuensis)。
 奄美諸島よりも南に分布する。日本では奄美〜八重山列島までの分布だが、
  基本の種はヒマラヤ、マレーシアまで分布している。

小笠原諸島にはヒメツバキ(学名はSchima wallichii ssp.mertensiana)が分布している。
 これはイジュとよく似ており、亜種どうしの関係である。
  どちらも梅雨時に白い花を数多く咲かせるので美しい。

花は茎の先端の葉の脇に5〜15個集まって一気に咲く。その雰囲気は華やかだ。
 つぼみは球形で、多数集まっている雰囲気も味わい深い。
  花はある時期が過ぎると大地に一斉に落ちるが、落花の集まりも見ものである。

樹皮には毒があり、かっては魚毒として用いられていた。
 具体的には、樹皮をくだいて粉とし、漁の際にそれを用いて魚を捕るのである。
  葉は細長く、すべすべして光沢がある。

写真は05年5月27日に、奄美大島で撮影した。
 イジュにはなぜかアサギマダラという蝶が特によく集まる。他の昆虫も来る。
  3D昆虫園の第868892番、アサギマダラの世界の番などを参照。
 

     [パラレル法で立体視ができるのでやってみよう]

メッセージ「イジュの花は見ていて飽きないので、
       虫もよく集まるが、
        ファンの私もよく訪れる」
    
     ---小さな旅は発見の旅、心の旅---
    ---SRSは美しい地球の能力開発---
    -----内なる自然を育てよう-----

    撮影・解説:栗田昌裕 (050527撮影050715記)
    3D植物園の画像の無断複製・無断使用を禁じます。


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